刀剣の美術観
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刀剣の本質と意義
武器 刃物 切るもの 切れるもの 機能と作用
畏怖する物 霊剣 祭祀に使用 奉納物 守り刀 不動明王の剣 智慧の剣
刀はそもそも武器であり、人を殺傷する事を目的として創作された道具であります。これはまぎれもない事実であります。しかし、果たしてそれだけでしょうか? ここに一つの問が芽生えます。そもそも鋭利な刃物である武器が、何故霊剣となったり、神への奉納物となったり、守り刀などと言われるのでしょうか? さらには智慧の剣、智慧の賜物等と。このような伝承がありながら、人を傷つける武器、道具だけと言えるのでしょうか? 確かに歴史は武器として、または介錯等首を刎ねる道具として活用されてきた実態は否定できません。それでは、この対照となる両極の矛盾には如何なる理が秘められているのでしょうか?
殺傷の道具・・・ 本当にそれだけなのでしょうか?
刀に宿る本性は人を殺傷するだけのものではありません。これが一つの理として在るのです。では、その理の一つにある実相とはいかなるものなのでしょうか? この不可思議なる真理実相を共に探ってまいりましょう。