美と武の世界観

所作に宿る心 心に宿る所作

月影塾では、日本伝統文化に宿る深き美意識に着目し、その表現手段の本源となる身の運びの美しい融合世界を紐解き求めてまいります。

日本の伝統美は、能、茶、花、書、画、香等、武士の世界観より開花しました。これは世界に類のない、凛や艶といった美意識の色を醸しだす独特の文化を築き上げました。その機能美に満ちた無駄のない身の運びは、幽玄とも称する所作に現れ、得も言われぬ雅なる世界へと誘います。

月影塾は、この所作、身の運びを武士の本旨である兵法武術に求めました。この武士の嗜みとする武術の身体叡智には、日本美創造への深き潜在性が秘められております。

特に武士の魂ともいわれます日本刀を操る剣術は、日本精神の象徴と誰もが認識のあるものと強く感じております。すでに日本刀そのものが、日本文化を象徴する究極の美術品であります。

この刀剣より創造された智慧の剣は、草薙の剣を本源とする霊剣となり、この守護に捧げる心、当に風水の音(こえ)を聴く清浄なる精神より、日本の美しい立居振舞、所作は生まれ授かったのではないでしょうか。

日本美の深き表現は、当にこの日本刀を操る剣術にこそ眠り潜んでいるものと強く感じております。

月影塾は、真の美を感受する手立てとしまして、武術、剣術の叡智にその美意識を求めてまいります。

武士の嗜む剣術の所作を身に纏うことで、はかり知れない美の世界が表現されることでしょう。